アオキ
解説
ミズキ科アオキ属。常緑低木。別名ダルマノキ。高さは1-2m。葉が常緑で、いつも青々としていていることが名前の由来であり、日本の古来種である。北海道南部から沖縄、ヒマラヤ、中国南部に分布している。林内に普通に生え、庭木としても多く植えられている。陰樹のため、常緑樹林の中でも低木としてよく育つ。
花は3-5月に咲く。褐色または緑色で花弁を4枚有し子房下位、単性花で雌雄異株。果実は卵形の液果で種子を1個含み、秋頃から赤く(種類によっては白、黄色に)熟し、美しい。
楕円形で大きさは2cmほど、11月-翌年5月頃まで付いている。
枝は緑色をしている。
葉は対生し、長楕円形で縁に粗い鋸歯がある。厚みのある葉には光沢があり美しい。
半日陰の、水はけと水持ちの良い場所に植える。直射日光がきついと葉焼けをするので、夏の強光や西日は避ける。逆に完全な日陰だと樹形が長細くなり、葉の斑が鮮明に出ない。落葉樹の下などが最適な植え場所である。肥沃な土を好み、乾燥を嫌う。
植え付け時はあらかじめ、腐葉土や完熟堆肥をすき込んでやるとよい。
無剪定でも樹形は自然にまとまるが、間延びさせると下葉が落ちて貧弱な株になりやすい。適当なところで芯を止め、分枝させ樹形を整えるとよい。病害虫には比較的強いが、日陰で風通しが悪いとすす病が発生しやすい。原因となるアブラムシやコナジラミを防除し、風通しよく管理する。耐寒性は強いと言われているが、北海道では冬囲いをした方が無難。特に、春の乾いた冷たい風には気をつける。鉢植えでも栽培できる。
実
葉
葉
大阪市大植物園 2013年8月11日
樹形
▲▲ 大阪市立大学付属植物園 2015年5月3日
斑入りアオキ