シラカシ
解説
ブナ科。
常緑高木。
日本、朝鮮、中国の山地に分布する。人家にも栽培されている。
垂硬な放射孔材。木理は粗。比重は0.83。高さ約9m。直径1m。葉は長楕円形、上面は
緑色で平滑、下面は白色をおびる。雄花は黄褐色で長い尾状花序をなしてさがり、雌花は
数花を上向きの穂上につける。10月頃堅果すなわちどんぐりをつける。
心辺材の区別は
不明瞭で、ともに薄い黄褐色~紅褐色。幅の広い複合放射組織は柾目面に光沢ある虎瑳杢
をあらわし、板目面でも著しい樫目を示す。
ときに樹幹の木口には不規則で縞模様のある
偽心材があらわれ、これを俗に牡丹杢と称する。
弾力性のある強い材で、曲げにも強い。
切削・加工、乾燥ともに困難。耐朽・保存性は中位だが、虫がつきやすい。シタンの模擬材に
用いられる。その他、薪材、防風、防火樹、生垣用となる。
花
▲▲ 富田林市高辺台 2008年6月6日
樹形
大阪市立大学附属植物園 2012年8月19日
▲▲ 長居植物園 2012年10月8日
錦織公園 2023年6月13日
実
▲▲▲ 通勤途中 2011年11月18日
大阪市 長居植物園 2014年8月24日
樹皮
大阪府河内長野市 花の文化園 2014年8月17日
シラカシの空
神戸市立森林植物園 2016年12月18日