カカオ
解説
アオイ科(アオギリ科) 学名:
Theobroma cacao 英名:Cacao 可可、加加阿、柯柯阿。
標高約300メートルくらいの丘陵地に自生する。
原産地は南米のオリノコ川源流かアマゾン川上流地域と考えられている。世界の熱帯で栽培されているが近年日本でも石川県加賀市でも温泉排熱を利用した栽培が始められている。
高さ4~10mの常緑の中高木。。葉は互生し、両端が関節状にふくれた短柄があり、だ円形で長さ20~30cm。アフリカのガーナ、ナイジェリア、南米、インドネシアなどが現在のカカオ豆のおもな産地。
花は幹や太い枝に直接つく(幹生花)。がくは5深裂し、花弁は5個あり、紅色ないし淡黄色。果実は長さ15~30cmのラグビーボール形。種子は長さ3cmほどで、ココアやチョコレートの原料となる。
古くからマヤ、アステカなどでは、カカオ豆をトウモロコシの種子とともに砕き、煮て、それにトウガラシを加えて飲料にしていた。アステカ語ではこの飲料をチョコラトル Chocolatl とよび、チョコレートはこの語に由来する。
採取される油脂には、人間の体温ほどの温度で溶けるものが多く、食用だけでなく、座薬などにも用いられてきた。採るココア・バターもそのような油脂のひとつ。種子を加熱粉砕して油を搾った残り(滓)がココアである。チョコレートはココアに香料・甘味料を混ぜ、ココア・バター、ココナツ油、あるいはテンカワン油などの油脂で固めてつくる。
カカオの切手
ガボン共和国
サントメ・プリンシペ 民主共和国
トーゴ共和国
パプアニューギニア独立国
花
▲▲ ドイツ ミュンフェン植物園 2013年9月25日
実
▲▲ 宇治市植物公園 2013年6月9日
▲▲ 京都府立植物公園 2014年1月26日
葉
ドイツ ミュンフェン植物園 2013年9月25日
樹形
上4枚 シンガポール植物園 2008年5月18日
上5枚 オーストラリア ケアンズ 2007年11月21日