バオバブ
解説
アオイ目アオイ科のバオバブ属の総称のこと。
ここでは学名 Adansonia digitataについて述べる。アフリカ大陸中部乾燥地の森林やサバンナに分布。高さは約20メートル、直径は約10メートルに及ぶ。最大のものは南アフリカのリンポポにある高さ47m、直径15mのものがある。日本では植物園の温室などで見ることができる。浜名湖花博(2004年4月8日~10月11日)において日本では初めて(下記写真参照)屋外で開花した。ハワイ、サイパン、東南アジアなどの植物園でも見ることが出来る。その樹形は「巨人が幹をつかんで根を引っこ抜き、逆さまにしたようだ」と形容され、「サバンナの王」とも称される。コウモリが花粉を媒介している。葉は幹の上部につく特徴的な形態。乾季に落葉する。花は白色で大きい。果実はヘチマのように垂れ下がり、堅い。現地では有用樹で様々に利用されている。
果肉は酸味があり食用とされる。ビタミンCがオレンジより多く、カルシウムも牛乳より多いと言われる。若葉はスープ用の野菜として利用され、種子や根も食べられる。樹皮は煎じて解熱剤に用いられる。また樹皮を細かく裂いて編んでロープを作る。植物体は貯水組織となり、水不足の折には人や動物によって利用される。材は非常に軽くて柔らかく、幹をくりぬいてシェルターや物資の保管場所に利用したりする。西アフリカでは、墓として使われることもある。観葉植物にもなり、盆栽の素材としても人気がある。
樹木と葉
▲▲▲▲ インドネシア ボゴール植物園 2005年10月30日
▲▲ 米国ハワイ フォスター植物園 2014年7月5日
浜名湖花博のバオバブ
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バオバブの花
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樹皮
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断面 触れると柔らかい、水がたまる構造
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実際に触れることができました。
▲▲ シンバポール植物園 2008年5月19日
葉
▲ 京都府立植物園 2014年1月26日
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沖縄 東南植物園 2003年11月7日