ウワミズザクラ
解説
ウワミズサクラ(上溝桜)
バラ科サクラ属。落葉高木。石狩平野以南の北海道、本州、四国、熊本県南部までの九州の山野に分布する。高さ15-20メートルになる。古名でハハカ、別名コンゴウザクラ、アンニンゴなどという。樹皮は暗紫褐色で、横長の皮目がある。葉は互生、長さ8-11センチの卵形または卵状長楕円形、縁には細かい鋸歯がある。表面は無毛、裏面は葉脈上に毛がある。4-5月、葉が開いてから、本年枝の先に、長さ6-8センチの総状花序をつける。花は白色5弁で多数、密に咲く。花の形がよく似ていて、より高冷地に生える種はシウリザクラである。新潟では、この蕾を塩漬けにしたものを、杏仁香(アンニンゴ)と呼び食用にする。8-9月、長さ6-7ミリの卵形で、先の尖った果実をつける。初めは黄色で、熟すと赤色から黒色になる。黄色の時に塩漬けに、赤くなったら焼酎漬けにする。紅色の果実酒は綺麗だけでなく、おいしいという。
葉
▲▲ 富田林錦織公園 2013年5月4日
▲▲ 神戸森林植物園 2015年4月28日
神戸市立森林植物園 2016年5月22日
葉
神戸市立森林植物園 2016年5月22日
樹形
神戸森林植物園 2015年4月28日