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世界の樹木

1239.カエンボク

解説
カエンボク(火焔木)
ノウゼンカツラ科カエンボク属。常緑高木。別名、アフリカンチューリップという。西アフリカ原産であり、沖縄をはじめ小笠原諸島では庭木として植栽されている。また、ジャカランダ、ホウオウボクとあわせ世界三大花木と称されている。高さ12-25メートルほどになる。湿潤で日当たりが良く、肥沃な土壌を好むので農地やかく乱地によく見られるが、自然林でもみられる。一方で寒さに弱く、霜のおりる地域では生育できない。また塩分にも弱いので海岸土壌は生育に不向きである。葉は羽状複葉をなし、若葉のころは象牙色、成長すると光沢のある緑となる。3-8月に赤みがかったオレンジ色のつり鐘形の大きく派手な花を枝先に多数咲かせ、花の内部には雨や露が溜まり、そこに多くの鳥やコウモリが引き寄せられ花粉を媒介する。受粉後に莢を形成し、縦に割れると中から種子がこぼれ落ちる。種子は円盤状の薄膜に包まれており、目玉焼きに似る。この膜で風を受け散布される。また、生命力が強く、切り株からも萌芽し簡単に再生する。材は木質が柔らかいので、中南米ではゴシキドリなどの洞巣性鳥類が営巣に利用している。また耐火性に優れており、容易に燃えず、材にはニンニク臭がある。
タイ チェンマイ 王室植物園 2008年10月16日  
タイ チェンマイ 王室植物園 2008年10月16日  
タイ チェンマイ 王室植物園 2008年10月16日  葉の裏側から
タイ チェンマイ 王室植物園 2008年10月16日  葉の表
樹形
タイ チェンマイ 王室植物園 2008年10月16日  
大阪 花の文化園 温室 20121年1月9日  
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