1234.ガジュマル
解説
細葉榕
クワ科。常緑高木。台湾、中国南部やインドからオーストラリア、国内では屋久島と種子島以南、主に南西諸島などに分布する。高さは20メートルほどになる。幹は多数分岐して繁茂し、囲から褐色の気根を地面に向けて垂らし、垂れ下がった気根は、少しずつに土台や自分の幹に複雑にからみつき、いろいろな姿になっていく。名の由来は、こうした幹や気根の様子である「絡まる」姿が訛ったという説と『風を守る』⇒『かぜまもる』⇒『ガジュマル』となったという説がある。気根は当初はごく細いが、太くなれば幹のように樹皮が発達する。地面に達すれば幹と区別が付かない。枝には輪状の節があり、葉は楕円形または卵形、革質でやや厚い。イチジクのような花序は枝先につき、小さい。また、幸福をもたらす精霊が宿っている木とも言われて、真っ赤な髪で子どもの姿をしたキジムナーという精霊が棲むといわれている。ちなみに、「ガジュマル」とは沖縄地方の呼び名である。
花
福岡植物園 温室 2002年5月5日
大阪 咲くやこの花館 温室 2009年11月7日
沖縄 国天然記念物 名護のひんぷんカジュマル 2003年11月7日
▲▲ インドネシア バリ島 国道脇の巨樹 2000年11月22日