タニウツギ
解説
谷空木
スイカズラ科タニウツギ属学名はWeigelahortonsis(Sieb.etZucc.)K.Koch
樹高2~5mの落葉低木で北海道(西部)と本州の主に日本海側の山地にはえる
タニウツギ属は北アメリカや中国、朝鮮などにも分布し12種ほどあるが、そのうち10種は日本に自生する。 多くの方言や地方名があることから、日本人とは深い結びつきがあったと思われる。和名はこの木が谷間に多いことから谷空木と呼ばれている。
開花時期は5月~6月で写真のような淡紅色の筒状の花序が枝の先端または葉腋につく。
花冠は3~3.5cmほどで、花柱はやや突出する。枝は若いときは紫褐色で粗毛があり、古くなると樹皮は灰色となり縦に裂ける。
葉は7~10cmの細い卵形で、対生する。表面ほとんど無毛、裏面に白い毛が密生する。 細い鋸歯がある。
白い花が咲くシロバナタニウツギもある。観賞のため庭木としても栽培される。
葉
2000年5月13日 日本万国博覧会記念協会日本庭園で
花
▲▲ 大阪 長居植物園 2013年5月19日
樹形
2000年5月13日 日本万国博覧会記念協会日本庭園で
幹、樹皮
▲▲ 大阪市立大学付属植物園 2015年5月3日