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世界の樹木

トキワマンサク

開設
学名:Loropetalum chinense。マンサク科トキワマンサク属の常緑広葉樹、低木から小高木の植物です。漢字では「常葉満作」や「常磐万作」と書かれ、英名では「Chinese fringe flower」や「Chinese witch hazel」と呼ばれます。
マンサクは冬に落葉しますが、トキワマンサクは年間を通じて葉をつけているため「常盤」という名がついています。本州中部以南から九州、台湾、中国南部、インド東北部に分布しています。日本では静岡県湖西市、三重県伊勢神宮、熊本県荒尾市などで自生しています。
花期は5月頃で、細長い4枚の花弁を持つ花を咲かせます。繊細で香りのよい花で知られています。花の色は薄い黄色ですが、紅色の変種である「ベニバナトキワマンサク」学名:Loropetalum chinense var. rubrumがよく栽培されています。
花後には卵形の果実ができ、10月頃に熟すと二つに裂け、艶のある黒い種子を落とします。ただし、都市部での結実は稀であり、繁殖は主に挿し木によって行われます。
葉は長さ2~4センチ、幅1~2センチの楕円形または長楕円形で、ギザギザはなく、左右非対称です。光沢のある緑色の葉が一般的ですが、赤色の葉を持つ品種もあります。一年を通して葉の色が変化します。
樹形は茂った茂みや小さな樹木の形状で育ちます。栽培については、良く排水された土壌を好みますが、適度に保湿性のある土壌が望ましいです。日当たりの良い場所か半日陰の場所を好みます。土が乾燥しないように適度な水やりが必要です。必要に応じて軽い剪定を行うと、形状を整えることができます。
トキワマンサクは比較的育てやすい植物で、適切な環境で育てることでその美しい花や葉を楽しむことができます。垣根や公園に植えられ、鉢植えや盆栽にも利用されています。特に赤色の葉や花が美しい品種は観賞価値が高く、庭を彩ります。
トキワマンサクの花 トキワマンサクの花
大阪府 花の文化園 2013年5月6日
宝塚市 2015年4月8日
樹形
写真
大阪市大植物園4月9日
トキワマンサク葉
トキワマンサクの葉
トキワマンサク葉
(左) 2000年4月9日 (中)2013年8月11日 (右)2023年4月16日 すべて大阪公立大学付属植物園
幹・樹皮
トキワマンサク写真
トキワマンサク写真
▲▲  大阪公立大学付属植物園 2023年4月16日
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