ニワトコ
解説
ニワトコ(接骨木)
スイカズラ科ニワトコ属。落葉低木。本州、四国、九州、南西諸島、朝鮮南部、中国に分布し、山野の林縁にふつうにみられ、湿気があって日当たりのよい所に多い。高さは2-6m、樹形は下部からよく分枝し、枝は独特な弧形になる。幹の古い樹皮は黒褐色で厚いコルク質があり、深いひび割れが入る。枝は褐灰色で皮目があり、若い枝は緑色である。葉は対生し、奇数羽状複葉であり、全体の長さは20cmほどである。小葉は長さ3-10cm、幅1-3.5cmの楕円形、卵状披針形、広披針形、まれに披針形で、先端は鋭くとがり、基部は円形か円いくさび形になり、短い小葉柄があり、縁には細鋸歯がある。4月の終わり頃に房状の花序からクリーム色の小さな花をたくさん咲かせる。果実は5月の終わり、長さ3-4mmになる球卵形の核果となり、6-8月に暗赤色に熟して美しい。中に3個の種子が入る。
葉
▲▲大阪市大植物園4月9日
樹形
済州島 植物園 2004年9月25日
Sambucus_nigra チェコ カレル大学付属植物園 2015年9月21日