ハリモリ
解説
ハリモミ(針樅)
マツ科トウヒ属。常緑高木。別名、バラモミ(薔薇樅)という。樹形、葉の形状がモミ属に似ているが、葉先が針のように尖っているためこの名がついたのである。日本特産種で、福島県から鹿児島県の高隈山までの冷温帯に分布している。太平洋側に多く、日本海側の多雪地にはほとんどなく、日本のトウヒ属中もっとも低高度・南方まで分布する種類である。また富士山麓の山中湖周辺にはハリモミの純林があり、国の天然記念物に指定されている。樹形は円錐形で、高さ35メートルほど、直径1メートルほど達するものもある。樹皮は灰褐色、針葉は緑色、長さ2センチほどで、断面は菱形で硬く、日本のトウヒ属の中ではもっとも大型で堅い。球果も長さ7-12センチほどで、比較的大型である。
球果
▲▲京都府立植物園 2024年1月20日
葉
樹形
+
樹形
京都府立植物園 2024年1月20日
表皮
大阪市大植物園 2000年4月9日