バリバリノキ
解説
クスノキ科 ハマビワ属の常緑高木 学名:Litsea acuminata(Actinodaphne acuminata、Actinodaphne longifolia) クスノキ科には55属2000種以上あるが、その中の1種。アオカゴノキ(青籠の木)、アオガシ(青樫)とも呼ばれ、千葉県以西の本州・四国・九州・琉球のの山地に自生する。
幹は直立し、樹高15メートル、樹形は楕円状になる。
樹皮は灰褐色で平滑、皮目がある。
葉は枝の上部に集まってやや輪生状に互生する。長さ10~20センチ、幅1.5~2センチの長い披針形または倒披針形。常緑広葉樹のうちで最も細長い。葉柄は1~3センチ。縁は全縁で大きく波打つ。葉脈は表面で凹み裏面に隆起する。若い葉は垂れ下がり、普通葉でもやや垂れる。
表面は無毛、裏面は灰白色でわずかに毛がある。葉の質は堅く、葉の表面は光沢がある。。
雌雄異株で8月頃に花を咲かせ、花の後には実ができる。実は長さ約1.5cmの楕円形で,翌年の6月に黒紫色に熟す。
牧野先生によれば、名前は「硬質の葉がふれあう時の音に基づくのであろう」つまり、葉が硬く触れ合うときにばりばりと音を立てるという説をとっておられる、また他に枝や葉に油分が多く,ばりばりとよく燃えるからという説もある。
材は建材や家具にも利用されるが、有用材とはならず、薪などに利用される。
葉
大阪市大植物園 2000年4月9日
樹形
大阪市大植物園2000年4月9日
樹皮
大阪市大植物園2000年4月9日