モクマオウ
解説
モクマオウ(木麻黄)モクマオウ属モクマオウ科。常緑高木。別名をトキワギョリュウである。
モクマオウは被子植物の科のひとつで総称あるいは属の名で世界に65種以上ある。属
の数は1属から4属まで研究者によって異なる。原産地はオーストラリアで、高さ 20
メートルにもなり、オーストラリア、マレーシア、ニューカレドニア、フィジー、マ
スカレン諸島の東南アジアから太平洋諸島に広く分布している。日本には元来自生し
ないが、南西諸島、小笠原諸島に導入されたものが野生化している。退化した葉が,
小さな鱗片状になって,小枝に輪生し,まるでトクサのように見えるが、これは乾燥
に適応するためである。根にはフランキア属の放線菌が共生し窒素固定している。花
は単性。雌花は無花被で苞に囲まれ、花序は球果状になる。雄花も痕跡的な花被と雄
蕊各1個しかなく、花序は尾状。熱帯の砂浜で「マツ」と間違われる植林は、モクマ
オウの場合がある。マツとは類縁は薄い。沖縄の海岸でよく見かける大木でマツの親
戚のようだが、針葉樹ではない。細長い葉のように見えるのは枝で葉は退化してい
る。沖縄にはトクサバモクマオウとカニンガムモクマオウの2種と言われる。海岸近
くで砂防用、防風林用として植えられることがある。
幹
大阪市大植物園 2000年4月
大阪市大植物園 2013年8月11日
樹形
大阪市大植物園 2013年8月11日
葉
大阪市立植物園 2000年4月
神戸森林植物園 2000年8月11日
実