カイヅカイブキ
解説
カイヅカイブキ(貝塚伊吹)
ヒノキ科ビャクシン属。常緑小高木。高さ7-20m、下ぶくれの円錐形である。母種のイブキは日本、朝鮮、中国に分布する。 イ ブキ属ともいわれるビャクシン属は北半球の温帯、寒帯に約50種が あり、 日本にはイブキ(ビャクシン)、ネズ(ネズミサシ)、ハイ ネズなど5種が分布する。原産地は中国、日本で、中国の山東省以 南の各都市で広く植樹されており、台湾、香港でも一般的な樹木 で、砂地など水はけのよい場所が適している。また低温には弱い が、排気ガスに強いため、道路の分離帯、公園の生け垣などにも用 いられることがよくある。枝幹がねじれ、らせん状に盛り上がる樹 形は独特である。剪定によって造形をするのにも用いられる。強く 剪定することによって、樹勢が弱ると生じるスギの葉に似た針状の 葉を付けた枝を生じることがあるが、これは鱗片葉をもつビャクシ ン類には共通の特徴である。
葉
カイヅカイブキの巨樹
住吉大社のカイヅカイブキ 大阪市指定保存樹 第15号 大阪市住吉区住吉2-9-89
元立寺のカイヅカイブキ堺市保存樹木 大阪府堺市西区浜寺船尾町西2丁186-2
渋谷のカイヅカイブキ池田市保存樹木 推定350年大阪府池田市渋谷3-17-11 自性院
樹形
京都府立植物園 2024年1月20日