ハナズオウ
解説
マメ科ハナズオウ属。落葉低木。高さ2-4m。中国原産で、日本には江戸時代初期に渡来し、庭木として栽植されている。葉は10cm前後の円形で基部がハート形をしており、まめ科には珍しく単葉。花は4月頃、葉に先立って枝の節々に紅紫色で蝶形の花が群がって咲く。豆果は平たく長さ5-7cm。独特の蝶形の花の色が蘇芳染め(すおうぞめ)の色に似ているので、この名がついた。正倉院には蘇芳染めに使用したと思われる蘇芳が保存されている。近い仲間に南ヨーロッパや西アジア原産のセイヨウハナズオウがある。病害として角斑病の発生を見ることがある。虫害としては幹に喰い入るテッポウムシがある。
花
神戸森林植物園 2000年4月30日
神戸森林植物園 2000年4月30日
花と若葉
富田林市 2000年4月30日
実
樹形
神戸森林植物園 2000年4月30日