コーヒーノキ
解説
コーヒーノキ(コーヒーの木)
アカネ科コーヒーノキ属。常緑小高木。原産地は熱帯東部アフリカで、多数の野生種がアフリカ大陸西部~中部からマダガスカル島と周辺諸島にかけて分布している。しかし、主に栽培種(アラビアコーヒーノキとロブスタコーヒーノキなど)を指している。生育には熱帯地方のサバナ気候や熱帯モンスーン気候のような雨季と乾季、または熱帯雨林気候の山岳地帯など昼夜で寒暖差が大きい気候が適し、多雨も好む。一方、冬霜など強い寒さには弱い。 土壌は有機質に富む肥沃土、火山性土壌を好み、火山帯や高地が適し、特にブラジルのテラローシャは最適とされる。高さは9-12メートルになるが、厳しい剪定に耐えることから、農園では実の採取に適した3-3.5メートル程度で管理される。本格的な栽培は17世紀以降で、栽培種の原産地はアフリカ大陸中部で、エチオピアのアビシニア高原やコンゴ、西アフリカが知られている。発芽から3~5年で、ジャスミンに似た香りの白い花を咲かせ、その後50-60年に渡り、コーヒーチェリーと呼ばれる鮮やかな赤~紫または黄色の果実を付ける。果実にカフェインを多く含み、古くから薬効を利用されていたと考えられている。果実が成熟するまでには約9か月かかり、熟した果肉は甘く食べられる[]が、少量なので利用されていない。種子からはコーヒーの原料となるコーヒー豆が採れるため、商品作物として熱帯地方で大規模に栽培されるほか、観葉植物として鉢植えで利用されている。
実
河内長野市 花の文化園 2014年12月12日
河内長野市 花の文化園 2014年5月6日