メラピ
解説
フタバガキ科 学名:Shorea philippinensis ホワイトメランチのグル-プ。
メラピ(Melapi・マレーシア、インドネシア)、マンガシノロ(Manggasinoro・フィリピン)と呼ばれています。木材業界ではメラピと呼ぶ方が多い。
スリランカ、インド、マラヤ、イ ンドシナ、フィリピン、ボルネオ、スマトラなどに分布。
大きなものは樹高46メートル、樹周メートルm以上、枝下高さ21~30メートルに達するものがある。板根(ばんこん)は小さいか、あるいはない。
材は心材は淡黄白色、淡橙白色、淡黄褐色などで、辺材はより淡色。外気にさらせば黄褐色または革色に変ってくる。仕上がりは大変美しく、柾目の通ったよい所はスライスして銘木合板の表面に用いられます。比重は0.51~0.84で個体差が大きい。
ただ問題は材中に多くの珪酸塩類(シリカ)を含んでいるので、製材が困難で鋸の歯を痛めます。特殊な金属を付けた鋸刃でないといけないので製材工場からきらわれる。また型枠合板には支障がでる。
耐久性は高いとはいえない。辺材はヒラタキクイムシの害を受ける。
林業試験場での評価は外気にさらし地面に接しては耐久力ないが、海中木食虫に対してかなりの抵抗力があることを認めました。これらの困難を経て利用されるのは一般建築、 内部造作、家具、階段板、ドア、化粧単板など。
。
▲▲▲▲ マレーシア・ペナン森林博物館 2010年9月1日