ウォルナット
解説
クルミ科。
アメリカ合衆国中東部、カナダにも少し分布している。 比重は0.59、直径1m。散孔材ないし半環孔材。
辺材は心材より色が薄く、心材は均等な暗紫褐色であるが、経年変化によりタンニンの影響で黒くなる。
軽いわりに強度と粘りがあり、狂いも少なく、乾燥もしやすい。 材は堅硬、強度大、衝撃に強い。また、加工性は極めて良好。 しかし、耐朽性がやや低く、水を含むと腐りやすい。
心材を使うが、150年前後の木でないと岩美が多くて基留りが悪い。
丸太で買う場合、中が空洞だったり、節があったり、石灰を含んでいたりするものがあるので要注意。米国産の木材のうちで最も人気のあるもののひとつである。家具、キャビネット材として最高級。わが国ではベニヤ用として珍重され、多くの装飾的な用塗に用いられていた。
木口
切断面
葉
実
幹
樹形
上4枚の写真はウオルナットの仲間 Juglans ailanthifolia ヘルシンキ カイサニエミ植物園 2017年10月15日