サンゴジュ
解説
サンゴジュ(珊瑚樹、学名:Viburnum odoratissimum var. awabuki または Viburnum awabuki)はスイカズラ科ガマズミ属に属する常緑高木で、樹高は6m~10mにもなる。 海岸付近の湿地にはえ、また防風、防火林あるいは庭木、街路樹として栽植されている。国内では関東南部以西、朝鮮半島、台湾、 インド、インドシナ、フィリピンなど 暖帯から亜熱帯に分布する。
和名は「珊瑚樹」の由来は果実が秋に赤く熟すので、それをサンゴに例えて名付けられた。
厚く水分の多い葉や枝が火災の延焼防止に役立つともいわれ、昔から防火樹として使われてきた。
また、大気汚染にも強いと言われ、極めて環境適応力があり、耐陰性、耐乾性、耐湿性、耐煙性、耐潮性、耐火性、耐風性などいずれも強く、劣悪な環境に適応する数少ない樹木の一つとされている。
しかし多くの街路樹などの葉は痛んでいるものが多い。
植栽のポイントとしては、庭木としては円筒形となる本来の樹形を生かして背景樹や目隠しとして植栽される。また生垣としての利用も多く、高生垣としてきちんと刈込みを行なうと、濃い緑色のウォールのように仕上がる。花や実を鑑賞する場合は、独立木の自然樹形が良い。
病害には目立つものはない。虫害ではサンゴジュムシ、モンクキバチ、アオバハゴロモなどによる被害がある。葉は対生し長さ10~20cm、革質、滑らかで光沢がある。開花時期は6月~7月で白い花が多数咲く、7~10月に紅い実をつける。
横浜市、大東市、防府市の市の木。
花
通勤途中 2003.6
実
▲▲ 大阪 長居植物園 2013年5月19日
通勤途中 2006年7月
大阪市立植物園 2002.8
樹形
通勤途中 2003.6
向雲寺のサンゴジユ