シオジ
解説
モクセイ科。ヤチダモによく似ていて、本州中部以南、四国、九州に分布する。裏日本側にはほとんどない。
量は少なくなっている。木理は精。比重は0.53。直径1m。
年輪の明瞭な環孔材。心材は淡黄褐色で、ヤチダモより明るい淡色。木目が細かく詰んでいて美しく、ときに美しい箋が出る。
木はヤチダモと同じく、まっすぐで枝下が長く、束岩は正円に近いので効率がよい。軽くて加工が容易。狂いが少なく、乾燥も容易。
脚物には強度に注意。日本的な優しく柔らかい雰囲気がある材で、家具材のはか床まわり、壁材など内装材や建具にも使われる。
良質有用な材で、量が少なく稀少価値がある。材もヤチダモによく似て、やや色が明るく、やや軽軟である。家具材として良好。アッシュ(厳密にはシオジとは別のもの)というものにヨーロッパ・西アジア・北アフリカ産のセイヨウトネリコ、北米東部・中部産のアメリカトネリコなどがある。
材質はヤチダモ、シオジに類似し、強靭なため家具、器具、建築その他に広く用いられる。とくにスキー、野球バットその他の運動具の最も優良な材として知られている。わが国には北米産アッシュが少量輸入されている。
樹形
Σ64 12 October 2009年10月12日
天然記念物
上野楢原のシオジ林 群馬県上野村楢原 国の天然保護区域)
さかおり氏 12022年5月19日