ハクウンボク
解説
はくうんぼく(白雲木)
エゴノキ科エゴノキ属。落葉高木。北海道(道央以南)、本州、四国、九州、朝鮮、中国に分布する。
花の咲く様子が、白い雲を思わせるので、この名がついた。山地に生え、高さ15メートルになり、樹全体が白い花で覆われる。葉は互生、10-20センチの円形になり、縁の上部にわずかに鋸歯がある。裏面には脈が凸に出て、星状毛が密生する。5-6月に、枝先に総状花序を出し、白い花を多数下垂させる。花冠は5深裂。雄しべは10本、雌しべは1本ある。果実は球形で、9月に熟す。近縁のエゴノキと同形の実だが、花序が大きい分、実は長い軸に下垂する。材は色が白く緻密で亀裂を生じない上、加工が容易ということから和傘の先端のろくろ、傘柄、挽物、糸巻、玉突き棒、算盤玉、パイプ、漏斗、呑口、楊枝、櫛、将棋の駒などに利用された。
花
▲▲ 河内長野市 花の文化園 2013年5月6日
大阪市立大学付属植物園 2015年5月3日
実
大阪府 花の文化園 2013年5月6日
▲▲ 宇治市植物公園 2013年6月9日
大阪府 花の文化園 2013年7月28日
葉
河内長野市 花の文化園 2013年5月6日
大阪市立大学付属植物園 2008年11月22日
神戸森林植物園 2000年4月30日
表皮
▲▲ 大阪市立大学付属植物園 2015年5月3日