イイギリ
解説
イイギリ(飯桐)
イイギリ科イイギリ属。落葉高木。本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、台湾、中国に分布する。名の由来は、昔、葉で飯を包んだためである。また、別名で果実がナンテンに似るためナンテンギリ(南天桐)ともいう。高さは15-20メートルになり、葉は互生し、葉身は心形で5-7本の掌状脈があり、縁には鋸歯がある。葉柄は赤みをおび長く、葉の基部との境に2個の腺を持つ。雌雄異株、雄花も雌花も同じように黄緑色で3-5月頃咲き、円錐花序となり垂れ下がる。花弁はなく、萼片の数は5枚前後で一定しない。雄花には多数の雄蕊がある。果実はブドウの房のように垂れ下がり、液果で直径1センチほどの球形。熟すと真っ赤になり、多数の細かい種子を含む。この赤い果実が美しいので、栽培もされ、生け花や装飾にも使われる。。
材はやや環孔材的な散孔材。黄白色から淡黄褐色、軽軟で耐朽性は低い。
桐の代用材として下駄に用いられるほかは、器具、薪炭程度の用途である。
葉
神戸市立森林植物園 2018年6月9日
実
大阪市立大学附属植物園 2011年10月9日
大阪市立大学附属植物園 2001年11月11日
▲▲ 大阪市立大学附属植物園 2005年8月28日
▲▲ 大阪市立大学附属植物園 2007年8月28日
樹形
大阪市立大学附属植物園 2012年4月7日
表皮
神戸市立森林植物園 2003年3月21日
大阪府服部緑地 都市緑化植物園 2014年5月11日