マユミ
解説
マユミ(檀、真弓、檀弓)
ニシキギ科ニシキギ属。落葉低木、または小高木。北海道、本州、四国、九州、朝鮮南部、中国、樺太、南千島に分布する。別名は、ヤマニシキギ、カンサイマユミなどという。樹皮は灰色で、成長すると縦に裂け目が入り、縞模様になる。葉は対生、葉身は楕円形または倒卵状楕円形で、先は尖り、縁には波状になり、細かい鋸歯がある。雌雄異株。5-6月に今年枝の基部から集散花序を出し、淡緑色の花を咲かせる。朔果は、淡紅色に熟すと4つに裂け、仮種皮に包まれた、赤い種子が現われる。この実がかなり遅くまで残るため、秋と冬にはヒヨドリやメジロが食べに来る。新芽は山菜として利用される。なお、種子に含まれる脂肪油には薬理作用の激しい成分が含まれており、少量でも吐き気や下痢、大量に摂取すれば筋肉の麻痺を引き起こすため、種子は食べてはならない。材は白く、緻密で狂いが少ないため、古来より弓の材料として知られ、名前の由来になった。この木で作られた弓のことや、単なる弓の美称も真弓という。和紙の材料にもなったが、楮にとって代わられた。現在では印鑑や櫛の材料になっている。また、水分条件さえ良ければ剛健で、病害虫はあまり発生しない。
花
▲▲ 富田林市 2013年5月12日
実
河内長野市 花の文化園 2013年7月28日?
宇治市植物公園 2013年6月9日?
富田林市 2014年10月15日
▲▲ 富田林市 2012年11月18日
富田林市 2014年1月11日
葉
富田林市 2017年10月2日
樹形
樹皮