ヤマザクラ
解説
バラ科。ヤマザクラと称するものは三種に区別される。
シロヤマザクラは宮城・
新潟県以南の本州、四国、九州の屋久島、朝鮮半島南部に分布する。
オオヤマザクラ(エゾヤマザクラ、ベニヤマザクラ)は北海道、本州北中部、南千島、樺太、朝鮮半島に分布する。カスミザクラ(オクヤマザクラ)は北海道から九州まで、朝鮮半島に分布する。
シロヤマザクラは、高さ20m。落葉高木。
樹皮は紫褐色で平滑、光沢があり、横長の皮目が目立つ。
葉は互生し、楕円形で長さ8-12cm。散孔材。心材はふつう褐色、ときに暗緑色のくもり。材は均質・緻密で、
中庸からやや重硬。器具、家具、建築内装材、機械、楽器、薪炭などに用いられる。
樹皮が秋田県角館町の樺皮細工などに使われている。
また家具材などでサクラといっているのは、ほとんどがカバノキ類である。
わが国に自生するサクラにはオオシマザクラ、エドヒガン、マメザクラ、チョウジザクラなどがあり、
これらの材はヤマザクラとほぼ同様。
樹形