ヤマクワ
解説
クワ科。
落葉小高木。北海道から九州まで、南樺太、南千島、朝鮮半島、中国東北、中国に分布する。環孔材。 木理は明瞭。比重は0.62。
高さ10m。直径60cm。木材としての蓄積はきわめて少なく貴重。心材は黄褐色、辺材は淡黄白色で、心辺材の境界は明瞭。年輪も明瞭。
木理はときに不規則であり、肌目は粗い。美しい杢の出ることが多い。やや硬く、粘りがあり、曲げにも強い。心材の耐朽、保存性は高い。
切削・加工は困難。磨けば年月を経ると褐色の光沢が出て雅味が出る。
床柱・床板.鏡台・峯為など高級装飾的用途がある。
養蚕に栽培
されるクワにはこのヤマグワのほか、中国原産のマグワ、ロソウから出た多くの品種がある。葉は互生し卵円形、卵状楕円形などで、勢いの
よい葉はいろいろな形に浅裂あるいは深裂する。長さ2-20cm。
初夏に紅色から黒紫色になる多汁の甘い集合果が熟する。心材は暗黄褐色、
材はやや重硬で心材の耐朽性は高い。建築装飾材、家具、とくに鏡台・針箱の化粧張り、楽器、器具その他に用いられ、碁石笥などが
よく知られている
葉
一番上は裏側から ▲▲▲ 堺市美原区木材通 2016年5月2日
実
▲▲ 堺市美原区木材通 2016年5月2日
樹皮
堺市美原区木材通 2016年5月2日