ムクノキ
解説
ニレ科。
落葉高木。本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、インドシナに分布する。散孔性。
高さ20m。
直径1m。心材は黄褐色。辺材は淡黄色。
肌目は荒い。比重は0.67前後。おおむね
中程度の材である。心材の耐久性は小。切削・加工はやや困難。表面仕上は中。勤性に富み
従曲性のある材。果実は甘く、ムクドリが木に群がり好んでたべる。縄文時代前期の鳥浜貝塚
などの遺跡からも、ムクノキの実が出土しているという。ムクドリばかりでなく、古代人に
とっても貴重な甘味料であった。皮肌を生かして皮付丸太として床柱、壁止めなどに用いら
れるほか、堅く丈夫なので、建築材のほか、野球のバットやてんびん棒などの器具材に用いら
れる。葉を乾燥したものは桐だんすなどの家具、象牙、角、骨などの仕上げ研磨に使われる。
葉
大阪市立大学付属植物園 2005年8月28日
実
大阪市長居植物園 2013年4月14日
長居植物園 2015年4月26日
樹形
樹皮
大阪市 長居植物園 2014年8月24日
幹
大阪市立大学付属植物園 2015年5月3日
上 神戸森林植物園 2015年4月28日
年輪
野村一里塚のムク 三重県亀山市野村 2021年2月27日
関係リンク
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椋本の大ムク
浅香山稲荷神社のむくのき
俳句
むく