1994年版 Ver. 2.3 絶滅寸前「Critically Endangered(CR)」
検証された証拠が以下の基準(A-E)のどれかに合致している場合、
ごく近い将来、野生絶滅のリスクが極めて高い場合には、その分類群は「絶滅寸前」とされる。
A.以下のいずれかの様態で、個体群が縮小している
1.以下のいずれかの基準に基づいて、過去10年間、若しくは3世代のうち、どちらか長い方の期間で、少なくとも80%の縮小が観察、推定、推論され、あるいは疑われる。
(a)直接の観察
(b)分類群にとって適切な個体数レベルの指標
(c)生息地の面積、分布域の大きさ、あるいは生息地の質の減少
(d)実際のあるいは潜在的な捕獲のレベル
(e)外来種、雑種形成、病原体、汚染物質、競争種、寄生種の影響
2.上記の(b),(c),(d),(e)のうち、いずれかに基づいて、次の10年間若しくは3世代、どちらか長い方の期間に、少なくとも80%の縮小が予測あるいは想定される
B.分布域の大きさが、100km2 未満、あるいは生息地の面積が10km2 未満と推定され、以下の2つのうちのいずれかに該当する。
1.強度の分断がある、若しくは知られている生息地が1 ヶ所しかない場合。
2.以下のいずれかにおいて、連続的減少が観察、推論、予期された場合。
(a)分布域の大きさ
(b)生息地の面積
(c)生息地の面積、大きさ、質
(d)地点あるいは下位個体群の数
(e)成熟個体の数
3.以下のいずれかにおける、極端な変動
(a)分布域の大きさ
(b)生息地の面積
(c)地点あるいは下位個体群の数
(d)成熟個体の数
C.成熟個体数が少なくとも250未満と推定され、かつ、下記に該当する。
1.過去3年間若しくは1世代、どちらか長い方の期間に少なくとも25%の連続的減少が推定される。
2.以下のいずれかにおいて、成熟個体数や、個体群の構造において、連続的減少が観察、推定、推論される。
a.強度の分断(どの下位個体群も50以上の繁殖可能個体を含まない)
b.全ての個体群が単一の下位個体群にある
D.繁殖可能個体数が50未満と推定される。
E.野生絶滅の可能性を示す定量的分析が、10年間若しくは3世代、どちらか長い方で、少なくとも50%である。
このページの公開日は2004年11月11日。最新更新日はです。