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樹木・木材の別名、産地、解説

別名、現地名: 代表和名「ハンノキ」。赤楊、榛、樗ロンギ、Tutu,N’Kali(コンゴ)、
主たる分布: 日本、中国、朝鮮半島、シベリア
樹種解説: 落葉高木。樹高15～20m。直径60cm。カバノキ科ハンノキ属である。分布は北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国東北部である。葉は互生し、裏に赤褐色の毛があり、有柄で長さ5～13cmの長楕円形、縁に細鋸歯がある。花は2～3月、雄花序は枝の先端から下垂し、雌花序は楕円形で紅紫色を帯び雄花序の下部につける。心材と辺材の色の差はあまりはっきりしない。色は伐採直後鮮やかなオレンジ色であるが、時間の経過とともに心材はくすんだ褐色になり、辺材は淡黄褐色である。強度、耐朽・保存性、加工性ともに中位。乾燥はやや困難である。材面が特別に美しいわけではないので、用途は表面に出るものにそのままで使われることは少ない。芯材であったり、塗装されることが多い。器具、建築内装、家具、木製玩具、木象眼、寄木細工などである。また火薬用の炭の原料にもなる。また、市場に出まわるハンノキ類は、ヤマハンノキを含めても、蓄積は市場材として知られるほど多くはない。

主要な材質・強度性質表・グラフ