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英名「 Red Philippine Mahogany」で検索の結果

管理番号　科・属

3566768―2　フタバガキ科（Dipterocarpaceae）　ショレア属

英名・商業名

Red Philippine Mahogany

学名

Shorea negrosensis

別名、現地名

セプター、セペティア、makata(タイ)、Petir（サラワク）、Red Philippine Mahogany

主たる分布

フィリッピン

樹種解説

樹高50m、直径200cmに達す。樹幹通直、円筒状にして先細りが非常に少ない。枝下樹高30mにも達するが、普通の平均は約20mぐらいである。樹冠は小さく、不規則に開いており、わづかの大枝からなっている。葉は単純で交互につき、上面は滑らかで暗緑色であるが、下面は葉脈に沿うて軟毛が多く、楕円形かまたはとがった長方形。樹皮の厚さは1～2cmで、赤褐色から暗褐色の黒色を帯びたものまであり、浅いしわがうねになっているが、幹の上部が著しい。皮は5～10cmの長さの矩形型に脱落する。内皮はタン皮色か赤味勝ちの色で、繊維組織である。低山地にある種類で、雨量が多くかつ乾燥期が短いか、あるいは全く無い地域の処女林中に見られる。辺材は厚さ5～6cmで、皮の近くはクリーム色で心に近づくに従って、心材の暗赤色または煉瓦色に変る。材の組織は均一にして、木理交錯でまたは交合し。柾目挽き材は明らかなリボン模様を表わす。肌理は粗く、大きな気孔は気質物で塞がっているように見られ、わずかに光沢があって特別な味や臭みはない。乾燥は容易であるが、不適切にすると乾燥過程に狂い易い。ワレほとんど起らず、普通の道具で加工容易、接着や釘打ちがよい。塗装も良好で、仕上げは高級になる。屋内部用材としては耐久力があるが、腐朽に対しては抵抗力が無いため、屋外での利用は無理。用途は家具材、キャビネット、内部装飾、バスボデー、車両、造船も合板など。

1.比重

7

2.収縮率 接線方向

含水率1%当たり

5

全収縮率

5

3.収縮率 半径方向

含水率1%当たり

4

全収縮率

4

4.曲げヤング係

7+

5.縦圧縮強さ

8

6.縦引張り強さ

8

7.曲げ強さ

7+

8.せん断強さ

6

レッドリスト取扱

IUCNレッドリスト1994年版 Ver. 2.3版には、絶滅危惧IＡ類、Critically Endangered (CR) と指定されている。基準は(A1cd)となっている。

基準解説

・生息地の面積、分布域の大きさ、あるいは生息地の質の減少などで、過去１０年間、あるいは３世代の間に、少なくとも８０％の縮小が観察や、推 定される。・実際のあるいは潜在的な捕獲のレベルなどで、過去１０年間、あるいは３世代の間に、少なくとも８０％の縮小が観察や、推定される。

ワシントン条約

－情報なし－

参照・参考先

世界の木材９００種（1975）、南洋材の知識(1968)、IUCNレッドリスト（国際自然保護連合1994,2000.）