■新入生は机と椅子を作る際に、木工の基礎を学ぶ
のこぎりを引く、丁寧な組み立て、接着方法、木ネジやダボの扱い、数種類の紙やすりで磨く仕上げ、オイルやウレタンでの塗装方法
また、この工作の中で、クラス全員と協力することも経験する。
ものづくりの楽しさ、木製の家具の味わいなども感じて、感性も育まれることを願っている。
■木工の下準備
中等科1年生が製作するための材木の加工など下準備は、高等科2年生が教師と共にしている
2015年12月には、学内に4代目となる新木工所が建ち、工作機械も増えて、木工をしやすい環境が整ってきた。
(木工所は男子部が管理しているが、全校で利用している。
)
■過去の生徒による製作物
食堂で使うベンチやサイドテーブル、すのこ等も必要に応じて生徒が制作して来たものを使用している。
その他寮で使う机や脇箱など、その時々にさまざまな物を制作してきた。
◇植林活動について
男子部の植林活動は、1950年に名栗(埼玉県飯能市)の学校林で始められた
創立者の一人羽仁吉一は、男子部開学当時から、男子生徒に山での生活、植林を経験させたいと考えていたという
生徒の手で山小屋を建てることから始め、地ごしらえ、苗の植え付け、その後は下草刈り、節をなくすための枝打ち、間伐、道の整備等を代々の生徒が引き継いでしてきた
毎年高等科2年生が春と秋に山小屋に数日泊まり、電気もガスも引かれていない山中で、生徒が協力して自炊をしながら作業をしている。
■今年度の植林活動
植林活動は毎年高等科2年生がしている。
1学期にも実施したほか、最近では、10月に高等科2年生のクラスが半分に分かれて名栗の植林地で4泊5日のワークキャンプをした
前期:10月15日(月)~19日(金) 後期:10月22日(月)~26日(金)
来年の新入生が使う材木のための木の伐採や運搬、道作りその他整備を行った。
■活動の様子(自由学園男子部WEBサイトブログより)
1.https://www.jiyu.ac.jp/boys/blog/news/65582
2.https://www.jiyu.ac.jp/boys/blog/news/65605
3.https://www.jiyu.ac.jp/boys/blog/news/65614
間伐した材木は、これまでにも木工品の部材として、また美術工芸作品の制作の材料などに活用してきた。
成長した木材の活用がいよいよ本格的に始められる段階となり、新入生の机・いす作りの材木での活用も始まっている。
◇自由学園の「木の学び」の関連情報
■男子部の「木の学び」に関するパンフレット(pdf画像 A4両面)
「木の学び 植林活動から木材利用へ 生徒の歩み」
https://www.jiyu.ac.jp/blog/wp-content/uploads/2018/11/ecd088a75cbf8ad586791a3e8c67019e.pdf
■自由学園WEBサイト 自由学園全体の「木の学び」紹介ページ
https://www.jiyu.ac.jp/activity/environment.php
植林活動紹介パンフレットデータ他、女子部(中等科・高等科)や最高学部(大学部)の「木の学び」、植林地の木を用いて建てられた新校舎「自由学園みらいかん」のことなどが掲載されています
トップページ→「特色ある教育実践」→「自然・環境とのつながり」内「自由学園の木の学び」の欄
◇学校法人自由学園 沿革 https://www.jiyu.ac.jp
1921年、日本で最初の女性新聞記者羽仁もと子とその夫でジャーナリストの羽仁吉夫妻が創立
設置校:幼児生活団幼稚園/初等部(小学校)/男子部(中等科・高等科)/女子部(中等科・高等科)/最高学部(大学部)
3人の娘の親であり、熱心なクリスチャンであった羽仁夫妻は、知識を詰め込む画一的な学校教育に疑問を感じ、子どもたち自身の中にある自ら学びたいという意識を引き出して育てる、家庭的な学校を創ろうと考えた
現在は幼稚園から大学部までの一貫教育をしている。
加えて乳幼児とそのご家族の方のための活動をはじめ、45歳以上対象のリビング・アカデミーも開校し推進している。
自由学園では、「よい教育」の土台には、「よい生活」がなくてはならない、日々の生活の中に学びがあるとする「生活即教育」の理念に基づき、年齢と成長に応じた丁寧な生活づくりに努めている
約5000本を数える樹木のある10万㎡(約3万坪)の自然豊かなキャンパス全体を学びの場とし、季節の移り変わりに直接触れ、実感を伴った知識を積み重ねる学習・研究をしている
中等科以上は寮があり、国内各地、また海外から入学している
幼児生活団通信グループでは、全国各地・海外在住の会員がその幼児教育を受けている。
自由学園明日館(東京都西池袋)は、自由学園の創立時の校舎で、米国の建築家フランク・ロイド・ライト設計。
現在は重要文化財として一般に公開され、公開講座や催し等に利用されている
東久留米市の自由学園の校舎はライトの弟子、遠藤新・楽父子による建築が多く、そのうちの5棟は東京都選定歴史的建造物として指定されており、キャンパスの景観に趣を添えている。
■本プレスリリースに関する連絡先
報道関係者の皆様には、上記自由学園男子部の活動および受賞についてご取材いただければ幸いです
ご質問他ご連絡は、下記広報本部までお願いいたします。
どうぞよろしくお願い申し上げます
自由学園広報本部
〒203-8521 東京都東久留米市学園町1ー8ー15
TEL 042-428-2122
FAX 042-422-1070
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