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- ID:
- 43292
- 年:
- 2018
- 月日:
- 1126
- 見出し:
- 木製サイロ、災害遺構に 地震で傾くもそのまま保存へ-安平・はやきた子ども園
- 新聞名:
- 苫小牧民報
- 元UR(アドレス):
- https://www.tomamin.co.jp/news/main/15156/
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- 【写真】
- 記事
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安平町早来の認定子ども園「はやきた子ども園」は、胆振東部地震で被災して斜めになった園内の木製サイロを保存し、震災の記憶を伝える災害遺構として活用する。
井内聖園長(44)は「大きな地震があった出来事を子どもたちに伝え、復興のシンボルとして残したい」と話している。
木製サイロは1931(昭和6)年に同町遠浅の牧場に建設された歴史的建造物で、同町の指定文化財になっていた。
老朽化で2015年に解体されたが、地域の酪農の歴史や文化を伝えるため、同園がサイロの古材を譲り受けて園内に復元。
高さ8メートル、内径3・6メートルの建物が8月7日に完成した
が、その1カ月後、安平町で震度6強を観測した9月6日の地震で被災。
基礎のコンクリートにひびが入り、サイロが南西方向へ傾いた。
園は当初、全面修復を検討したが、「災害遺構として残したい」と考え、傾斜した形のままで保存することに。
倒れないよう基礎部分をコンクリートで固めるなどの補強工事を進め、危険がないよう内部の修復を含め全ての工事を来年6月ごろまでに終えたいとしている。
サイロの内部は、子供たちが出入りできるようにし、震災を伝える場として活用。
同園に訪れた人にも見てもらい、復興のシンボルにしていきたい考えだ
井内園長は「大地震の発生とまちの復興を後世に伝え残す遺構として、いずれ安平町の文化財に指定できないか、教育委員会などと協議できたら」とし、「地震の恐ろしさを忘れないためのシンボルとして守り続けたい」と話した
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