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ID:
43225
年:
2018
月日:
1118
見出し:
謎の征服者ヴァイキングは荒くれタールとは、石炭や木材など固体の有機化合物を熱分解したとき、
新聞名:
ニコニコニュース
元UR(アドレス):
https://news.nicovideo.jp/watch/nw4211204
写真:
【写真】
記事
・タールは古くから船の防水剤などに使用されていた ・野蛮と思われていたヴァイキングだが、タールの製造方法に革命をもたらし、交易品として利用する賢さを持っていた ・タール製造の変化は、小さな窯から大きな窯へと発展することでタールの収穫量を著しく増大させたことにある 海上を自由自在に航海し、多くの海域を侵略した荒々しいイメージのあるヴァイキング。
しかし、ヴァイキングの成功の秘密は、強大な武力ではなく「タール」の使用によるものであった可能性が高いことが分かりました。
研究は、10月26日に“Antiquity”誌で掲載されています Viking Age tar production and outland exploitation https://www.cambridge.org/core/journals/antiquity/article/viking-age-tar-production-and-outland-exploitation/F5FBC37E7F0124DBD30D550E98C42AEB ヴァイキングは北方系のゲルマン人で、西欧や北欧の大部分を支配し、今日のイギリスやフランス、スカンジナビア半島を征服したことで知られています。
その際に使用されたのが有名なヴァイキング船(ロングシップとも呼ばれる)ですが、その船に防水剤としてタールが使われていました。
このタールによって、 海と海を渡る長い航海が可能となったのです タールとは、石炭や木材など固体の有機化合物を熱分解したとき、ガスとともに揮発し、冷却すると凝縮するどろどろの黒い油を指します。
現代では道路の舗装や、木材のコーティングにも使用されています そもそもタール自体の歴史は非常に古く、考古学者たちは2000年台初期にスウェーデンにてタール製造の小さな窯を見つけており、推定では紀元前100年から400年頃に使われていたと言われています しかし考古学者は、8世紀頃にスカンジナビア半島におけるタール製造方法が抜本的に変わったという新たな証拠を見つけています。
そして8世紀は、まさにヴァイキングがヨーロッパの各地域に出没し始めた時期なのです。
.ヘニウス氏は、以前は小規模だったタール製造が、ヴァイキングの登場以後、タール への需要が高まり大規模な製造へと発展していったと説明しています ヴァイキングの特徴の一つに活発な交易活動が挙げられますが、彼らは海上を遠くまでさまようことにまったく恐怖を感じておらず、北アフリカやコンスタンティノープル(現在のトルコ)にまで通商航路を広げていました。
そして、近年の研究ではアメリカにまで赴いたともいわれており、タールはその交易の重要な役 割を果たしていたことが最新の研究で分かっています。
つまり、ヴァイキングはタールを船の防水剤としてだけでなく、交易の売買としても使用していたのです そして、このタールの革命的な製造方法を開発したのがヴァイキングだったのではないかと、ウプサラ大学のアンドレアス・ヘニウス氏は指摘しています /dd>
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