電子楽器用木製レゾネーター「La Voix du Luthier」がKickstarterでクラウドファンディング中だ。 キャンペーン開始後5日で目標額を達成するほど人気を集めている。
La Voix du Luthierは、アコースティックギターと同じ原理で音を出すDSP駆動のレゾネーター(共鳴器)。 従来のスピーカーに搭載されているコーン紙などはなく、2枚の木製サウンドボードが振動しサウンドボードから直接、音が出る。
La Voix du Luthier Onde
アコースティックギターでは弦の振動がブリッジを介してボディの表板全体に伝わり、さらに側板や裏板にも振動が伝わってボディの中の空気も共鳴し、サウンドホールから音が外に出る。 La Voix du
Luthierの場合は、振動装置であるエキサイターがブリッジの役割を果たし、電気的振動をサウンドボードに伝えて音を出す。 360度方向に音が出る無指向性で、アコースティック楽器のような音を発する。
La Voix du Luthier Onde
Onde
La Voix du Luthier Pyramid
Pyramid
La Voix du Luthierには、ポータブル型の「Onde(オンド)」と据え置き型の「Pyramid」の2つのモデルがある。 OndeとPyramidは、フランス人モーリス・マルトノが20世紀前半に発明した電子楽器「Ondes Martenot(オンド・マルトノ)」にインスパイアされて開発されたものだ
いずれのモデルもシンセサイザー、エレキギター、エレキバイオリンなどの電子楽器と接続できる。 スマートフォンやタブレットPCとのBluetooth接続も可能で、APTXに対応。 OndeはD級アンプ(30W×2)を、PyramidはD級アンプ(30W×2)またはA級アンプ(40W×2)を内蔵している。
La Voix du Luthier Onde
どこへでも持って行けるOndeの大きさは570×80×720mm。 重量は2.6kgだ。 Kickstarter特別価格は、ソフトケースなどが付属して690ユーロ(約8万9000円)。 出荷は2019年5月の予定で、日本への送料は200ユーロ(約2万6000円)だ
Ondeより音域が広く音量も大きいPyramidは、縦に細長いピラミッド型の上部とアンプを内蔵する台座部に分かれる構造になっている。 上部の大きさは460×460×1150mm、台座部は460×460×520mmだ。 上部の重さは6.2kg。 台座部の重さは、D級アンプ内蔵タイプが9kgで、A級アンプ内蔵タイプが18kgだ
La Voix du Luthier Pyramid
D級アンプ内蔵Pyramidの早期割引価格は、1090ユーロ(約14万円)。 出荷は2019年7月の予定で、日本への送料は400ユーロ(約5万1000円)だ。 A級アンプ内蔵Pyramidの価格は2640ユーロ(約34万円)で、出荷は2019年8月の予定。 日本への送料は530ユーロ(約6万8000円)だ
La Voix du Luthierは2018年11月26日までクラウドファンディングを実施するが、2018年11月6日時点で目標の5万ユーロ(約640万円)を上回る約5万5000ユーロ(約710万円)以上を既に集めている
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