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- ID:
- 40556
- 年:
- 2018
- 月日:
- 0126
- 見出し:
- 光と影の花が咲く、癒しの「木製ランプシェード」
- 新聞名:
- ニフティニュース
- 元UR(アドレス):
- https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12199-M8CrMa9AXL/
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
「ボタニカル」=「植物」の力でキレイと元気を磨くをコンセプトにお届けしている、TOKYO FMの番組「NOEVIR BOTANICAL LIFE」
1月26日(金)の放送では、木製のランプシェードで独特の光と影の世界を演出する、照明作家の谷俊幸さんを紹介しました。
木のランプシェードが生み出す光と影
日本の伝統工芸の技法を用いて、表情豊かな光と影の世界を演出する照明作家・谷俊幸さん。
薄い桜の板を使ったり、おひつや茶筒を作る「曲げわっぱ」の技法を取り入れるなど、木の特性を利用し、灯りに優しさを与える作品を生み出しています。
灯りを通して木目が浮き出たり、丁寧に加工された木の曲
線で、独特の光と影のシルエットが部屋いっぱいに広がったり、斬新なのにどこか懐かしい温かさも感じさせてくれます。
コンセプトは、「影の存在を知って、光の存在を知る」
最初はポリプロピレンなどの材料を使っていましたが、木の素材の木目や色合いに魅力を感じ、木材を加工する伝統工芸の技術にも注目。
秋田杉を熱湯で曲げて作品を作る曲げわっぱ。
自身で秋田の大館で曲げわっぱの技法を習得し、情熱が実を結んだのが「WAPPA SHADE」です
「WAPPA
SHADE」は、秋田杉を無塗装で使用することで自然な風合いと香りが生まれ、独特の光と影を生み出します。
「木は人間と同じでひとつひとつ性格が違う。
触れたときに感じる木の個性を知り生かすことで、初めて、心に訴える光と影が表現できる」。
谷さんの生み出す灯りには、日本の伝統工芸と木を敬う魂
が宿っています
伝統を受け継ぐ灯り、人生を見守る灯り
谷さんのもうひとつの代表作品が「P.P. WOOD SHADE」。
桜の木を薄く削った板を丸めて電球の周りに配置し、木目や自然な曲線でやさしさを表現することで、癒しの灯りを生み出しています。
灯りをつけると桜の木の柔らかな木目が浮き出し、天井や壁に光と影の花が咲きます
谷さんが惹かれるのは蛍光灯やLEDといった機能優先の灯りではなく、白熱電球の持つ暖かなオレンジ色の「炎」の灯り。
日本にもかつてあった行灯、提灯など炎の灯りの下では、夜を大事にする文化やライフスタイルが営まれていました。
「火を扱うことができるのは人間だけ。
その炎の文化を照明作家として
大事にしてゆきたい」。
谷さんの作品作りの原点です
秋田杉で作られる曲げわっぱのように、その土地で育ち、人々の生活を支えた日本の伝統工芸。
効率優先の時代の流れの中で埋もれていく伝統工芸もありますが、谷さんは照明作家として作品に生かし、灯りで伝統工芸の存在を伝えています。
日が暮れるとともに灯される照明器具は毎日使うもの。
そこで
使われることで伝統工芸や木の存在が身近なものとなるのです。
そして、長く大切に使うことでその家だけの木の風合いが生まれ、まさに灯りが家族の生活や歴史を見守り、時の移ろいを刻んでゆく―。
谷俊幸さんが生み出すのは、そんな暖かみに溢れた光と影に満ちた灯りの世界です
TOKYO FM「クロノス」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしを紹介する「NOEVIR BOTANICAL LIFE」をオンエア。
次回2月2日(金)の放送では、バレンタインを意識した赤いフラワーアレンジを紹介します
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