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- ID:
- 42148
- 年:
- 2018
- 月日:
- 0723
- 見出し:
- 木材で、年2万立方メートル利用可能 浜松市試算「有効活用を」 /静岡
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mainichi.jp/articles/20180721/ddl/k22/020/092000c
- 写真:
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- 記事
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浜松市は、市内の木材を使って木質バイオマス発電を導入できないか検討した結果、発電用チップとして年間1万8000~2万立方メートルの木材が利用できるとする調査報告書を発表した。
製材所や病院などの敷地内で発電し、電気や熱を活用する方法が考えられるとしている。
【奥山智己】
市内の約7割はスギやヒノキなどの森林に覆われ、天竜区では林業が行われている。
しかし、人手不足や価格低迷により、山林に放置される間伐材も少なくない。
一方、発電事業者から木質バイオマス発電への関心が市に寄せられており、エネルギー自給率の向上にもつながることから、市は昨年度に調
査して報告書をまとめた。
報告書によると、国や県の資料から市内に育つチップ用の木材の量は、林道から25メートル以内の所で1年当たり3万立方メートル、50メートル以内なら5万立方メートルと推計。
このうち、各森林組合への聞き取り調査などから実際に活用できる量を試算すると、年に1万8000~2万立方メートルになっ
た。
50メートルプール(幅25メートル)7~8杯分に相当する。
発電事業に向けては、チップ用の木材を搬出する費用や新たに植える苗木の確保に課題はあるものの、モデルとしてチップからガスを発生させて燃やす発電方法を提案。
製材所や病院の敷地内で発電し、発電の時に生じる熱を木材の乾燥や病院の温水に利用するなどの活用案を示した。
県によると、県内の木質バイオマス発電施設は、静岡と富士、島田の3市に6カ所あり、製紙会社が電気と熱を自家消費するなどしている。
浜松市エネルギー政策課は「資源の有効活用で、森林保全や地域の活性化にも期待したい」としている
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