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- ID:
- 42111
- 年:
- 2018
- 月日:
- 0718
- 見出し:
- 「箱庭療法」木工所の技術が一役 村上 要望応じた箱製作
- 新聞名:
- 新潟日報
- 元UR(アドレス):
- http://www.niigata-nippo.co.jp/news/local/20180718406984.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
臨床心理学のカウンセリングなどとして行われる「箱庭療法」に使う箱の製作を、新潟県村上市岩船北浜町の木工所「キバコヤ」が手掛けている。
宣伝はしていないが、「使いやすい」と口コミで広がり、これまで100個以上を作ってきた。
中島洋巳社長(69)は「自分たちの作った箱が医療分野で役立っている
と知って、うれしい」と喜んでいる。
箱庭療法とは、浅い箱の中に砂を入れ、建物などの模型や人形を配置して、心の状態を探ったり、ヒーリングにつなげたりする手法。
自己啓発から精神障害者の治療まで幅広く活用されている。
箱庭療法用の箱の国際基準は、縦72センチ、横57センチ、高さ7センチ。
内側の底が水色に塗られている。
キバコヤは牛乳箱や巣箱、賽銭(さいせん)箱などさまざまな木箱を製造・販売しており、箱庭療法の箱を作ったのは2012年から。
オーダーメードで注文が入ったのがきっかけだった。
中島さんは「浅いし、内底は水色だし、一体何に使うんだろうと思った」と当時を振り返る。
キバコヤの箱は桐製で軽く、底面だけでなく側面にも色を塗ることができるなど、個別の要望に応えられることや、従来品より安価なことなどから、評判が口コミで広がっていった。
全国各地から注文が寄せられ、東京・渋谷にある心理カウンセリングが受けられるカフェでも、キバコヤの製品が導入されている。
6年前に購入した三重県の心理カウンセラー、大石直子さん(45)は「夫の友人から紹介された。
出張で箱を持って行くときにも軽いので、移動しやすい」と評価する。
中島さんは「使っている様子の写真を送ってくれるお客さんもいる。
人の役に立ててうれしい」と話している。
箱庭療法の箱は1万3千円から。
問い合わせは同社、0254(56)7441
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