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- ID:
- 41399
- 年:
- 2018
- 月日:
- 0501
- 見出し:
- 奈良・下北山村に製材所、10年ぶり復活 家具・内装用に活路
- 新聞名:
- 産経ニュース
- 元UR(アドレス):
- https://www.sankei.com/west/news/180502/wst1805020018-n1.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
豊かな森林を地域資源として積極的に活用するため、奈良県下北山村に1日、約10年ぶりに林産加工施設(製材所)が復活し、開所式が行われた。
村の山から切り出した木を同施設で家具や遊具などに加工、村特産品として売り出すことで、村をPRし、新たな雇用も生み出したい考えだ
村土面積の約92%を森林が占める下北山村はかつて林業で栄えた。
だが、木材価格の低迷で仕事が激減し、村の製材所は約10年前に休止に追い込まれたという。
それ以降、村の木は村外の原木市場に持ち込まれたため村の名前が表に出ず、林産地としてのブランド価値は低下。
人材流出も進み
、過疎化が深刻になっている。
だが、山と生きてきた村にとって、山林は唯一ともいえる資源であり産業。
そこで起死回生の一手として平成27年に決まったのが、村製材所の再稼働だった。
同施設は敷地面積約2600平方メートル。
事業費約7900万円をかけ整備された。
建材としての需要が多かった時代のように原木で売るのではなく、原木を内装材や家具、遊具や割りばしに加工する、6次産業化を実践する。
そのため、全国の製材所でも珍しい直径1メートルまでの大径木を加工する
特殊な製材機や、レーザー加工機を設置。
すでに村外からの持ち込み依頼がくるほど注目を集めている。
開所式では、南正文村長が、「林業が低迷する時代に大成功を収めるのは難しいかもしれないが、チャレンジなくして成功はない」とあいさつ。
同施設を管理する木工製品製造会社「スカイウッド」社長で家具職人の本田昭彦さんも、「林業と加工業をつなぐ施設の再開は本当に意義がある。
村の振興のた
めに一役担いたい」と期待を込めた
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