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- ID:
- 40468
- 年:
- 2018
- 月日:
- 0116
- 見出し:
- 「木都」の父 井坂直幹展…能代「旧料亭金勇」で
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/local/akita/news/20180116-OYTNT50089.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
全国に良質な秋田杉を広めた、「秋田木材」創設者の井坂直幹なおもと(1860~1921年)の功績を伝える企画展「木都能代の父井坂直幹展」が、能代市柳町の国登録有形文化財「旧料亭 金勇」で開かれている。
会場には、当時の社屋や工場の様子を収めた写真、天然秋田杉の天井板、全長1メートルの木挽こびき鋸のこの実物などが展示されている。
展示品の数々から、英国の製材機械を導入するなどして木材産業の近代化を進め、能代を「木都」として知らしめた井坂の偉業がしのばれる。
井坂は水戸藩士の家庭に生まれ、福沢諭吉の慶応義塾で学んだ。
1889年、東京の「林産商会」の支店長として能代に赴任し、地域の木材産業の改革にあたった。
自宅に放火されるなど、反対派の妨害にも遭ったが、1907年、「東洋一」といわれた秋田木材を設立し、良質な秋田杉を広めた。
地域の
産業の発展や社会貢献に尽くし、能代の地で生涯を閉じた。
「旧料亭 金勇」の小林建彦施設長は「時代を見通した着眼点など、今も学ぶところが大きい。
市民と観光客に能代の歴史に触れてもらいたい」として、来館を呼びかけている。
企画展は3月25日まで。
入場無料。
開館時間は午前9時半~午後4時半。
問い合わせは旧料亭 金勇(0185・55・3355)まで
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