v11.0
- ID:
- 40458
- 年:
- 2018
- 月日:
- 0115
- 見出し:
- 人口を支える食料と木材の生産力
- 新聞名:
- BLOGOS
- 元UR(アドレス):
- http://blogos.com/article/271057/
- 写真:
- -
- 記事
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記事
田中淳夫2018年01月14日 15:20人口を支える食料と木材の生産力
小学生の頃から不思議だったこと
地理の時間だったか、ヨーロッパの国々の人口はほとんど日本より少ないことに気付いた。
イギリスもフランスも日本の半分ぐらい。
ドイツだって東西合わせて8000万人に届かない。
しかしヨーロッパは基本的に平地が多く、農地面積は広い
それに比べて日本は山がちで平野はわずかだし、その中に町をつくっているため農地は少なめ。
山の斜面まで農地にしているが、たいして増えないし効率悪い。
それなのに、なぜ多くの人口を支えられるのか。
逆にヨーロッパはなぜ人口が増えなかったのか
そんな素朴な疑問を持ち続けていたのだが、最近読んだ本で解答を得た。
日本は米を生産している。
ヨーロッパはよくて小麦。
北側ではライ麦がせいぜいで穀物の育たない地域も少なくない。
ところが米と小麦の収穫量が全然違ったのだ
米は播いた種子(米粒)の110~140倍の収量が見込めるのに対して、小麦は20倍前後にすぎないらしい。
これが15世紀だと、米が20~30倍、小麦で3~5倍だったそうだ
しかも日本では米の収穫の後に麦を植える二毛作も可能だった。
ヨーロッパの冬はほとんど農業は不可能で、せいぜい牧草を育てて牧畜を行う程度だった
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