v11.0
- ID:
- 41115
- 年:
- 2018
- 月日:
- 0324
- 見出し:
- 高級木材で携帯スピーカー iPhoneの音色、豊かに
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- https://mainichi.jp/articles/20180326/ddm/010/040/035000c
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
岡山県井原市で家具や雑貨などのアンティークの工房兼ショールーム「マスター・オブ・サルベージ」を構える渡辺倫宏(みちひろ)さん(56)が、電源が不要なスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」用「アコースティックスピーカー」を製作、販売している。
高級家具に使われるオークとマホガニーの端材を組み
合わせたスタンド型。
独自開発の共鳴構造から温かみのある豊かな音質を楽しめる。
渡辺さんは茨城県土浦市のクラフト用品販売会社に長年勤務し、同社のアンティーク事業部でアンティーク家具の修理・販売の仕事に携わり、バイヤーとしても欧州を中心に仕入れ活動を行った。
営業管理や店舗運営などの仕事を経て、6年前に岡山に転居し独立した。
店名の「サルベージ」には、海難救助のほか、「使われなくなった物を救い出す」という意味もある。
店内には椅子や机などの家具のほか、ランプや時計、装飾雑貨などさまざまな素材を再利用したアンティーク商品が並ぶ。
渡辺さんは「ヨーロッパでは、古い建材や家具を大切にする文化が定着しており、古
い素材を活用する人たちをサルべージャーと呼びます。
役目を終えた古い素材を救済し、再生させることが生涯の仕事と考えています」と説明する。
アコースティックスピーカーは、広く普及しているiPhoneの周辺商品に商機を見込んで発案。
構造や材質について試行錯誤を重ね、特にクラシックやジャズなどの
音楽と相性の良いものができた。
iPhoneを横置きにできるスタンド型のため、インターネットテレビや映画、音楽のライブ動画の視聴にも利用できる。
量産化するには、加工に手間のかかる複雑な構造のパーツを外注し、工房の工作機械を充実させる必要があり、外注費と設備投資のため「MOTTAINAIもっと」で資金集めをすることにした。
問い合わせは事業をサポートしている笠岡信用組合業務部(0865・62・3103)
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