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- ID:
- 43579
- 年:
- 2018
- 月日:
- 1225
- 見出し:
- 笑顔と木の玩具、贈り続けて20年 北九州のおもちゃ作家 クリスマスには小児病棟で実演も
- 新聞名:
- 西日本新聞
- 元UR(アドレス):
- https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/475386/
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
小児病棟に入院する子どもや障害児らのために、ボランティアで木製の玩具を作り続けている人がいる。
北九州市若松区のおもちゃ作家、湯元桂二さん(68)は、20年以上玩具の寄付を続け、ここ約10年は毎年、クリスマスの時期に病院へ出向き、からくり玩具の実演を披露。
子どもたちに笑顔を届けてい
る。
造船関係の仕事をしていた湯元さんが玩具を作るようになったのは、元々はわが子のため。
1980年代、家庭用ゲーム機が流行する中、子どもを外に引っ張り出そうと手作りのイカダを制作。
それが好評で木製玩具を作り始めた。
間もなく自宅に玩具がたまり始め、二十数年前から、玩具での遊びを通して障害児の成長を促す活動に取り組む「北九州市おもちゃライブラリー」に寄付。
使う木材は、品質や安全性も考えて福岡県大川市の家具店から購入。
頭を押すと「卵」を産むニワトリやシーソーゲームなど、単純な作りで、遊び方に
難しい動作が必要ないため、障害児の母親や医療関係者から喜ばれている。
約10年前からは、クリスマスに合わせて小児病棟への訪問を開始。
いつしか「おもちゃ作家」を名乗り、自宅に「木のおもちゃ工房『あおむし』」を開設し、玩具をワゴン車に積んで全国を回るようになった。
東日本大震災の被災地、宮城県南三陸町の保育所も定期的に訪れ、「木のおじさん」として親しまれてい
るという。
今月は12日に九州大病院(福岡市東区)、20日に産業医科大病院(北九州市八幡西区)の小児病棟であったクリスマス会に参加。
日用品などを組み合わせた木のからくり玩具を持ち込んで実演してみせた
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