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- ID:
- 43423
- 年:
- 2018
- 月日:
- 1211
- 見出し:
- 「脱プラ」へ木製ストロー アキュラホームが開発
- 新聞名:
- 日本経済新聞
- 元UR(アドレス):
- https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38774930R11C18A2000000/
- 写真:
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- 記事
-
プラスチック製ストローの使用をやめる動きが外食店で広がるなか、木製ストローが登場する。
木造住宅メーカーのアキュラホーム(東京・新宿)は11日、間伐材を使った木製ストローを製品化すると発表した。
薄く削った木材を巻いて作る。
価格は1本数十円と、1円未満のプラスチック製に比べ大幅に高いが
、ぬくもりのある独特の素材感が特徴だ
アキュラホームとザ・キャピトルホテル東急が開発した、木材で出来たストロー(11日午前、東京都千代田区)
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アキュラホームとザ・キャピトルホテル東急が開発した、木材で出来たストロー(11日午前、東京都千代田区)
まずザ・キャピトルホテル東急(同・千代田)が2019年1月16日から一部のレストランで試験導入する。
記者会見に同席した末吉孝弘総支配人は「森林や環境の保全につながる木のストローを広げる役割を果たしたい」と述べた。
同ホテルの利用客の7割程度が外国人で環境意識が高い人も多いという。
ストローは間伐材を厚さ0.15ミリメートルにスライスし、手作業でらせん状に巻き上げて作る。
木材をくりぬいて管を作る製法では節目によって限られた範囲しか使えず、品質にばらつきが生じるという。
木製名刺を手掛けるクレコ・ラボ(同・港)が生産と販売を担う。
アキュラホーム住生活研究所の伊藤圭子所長は「間伐材の有効活用につなげたい」と話した。
海に流出するプラスチックごみが世界的に問題となる中、飲食店やホテルが相次いでプラ製ストローの削減を表明するなど脱プラの動きが広がっている。
代替品としては主に紙製が注目されているが、従来品は液体に長時間つけるとふやけたり、飲み物の風味が変わるといった弱点が指摘されていた。
木製の課題はコストだ。
間伐材は細く未成熟のため用途が限られるうえ、安価な輸入木材によって需要が減っているため比較的低価格で調達できる。
それでもプラ製や、1本数円程度の紙製に比べた場合の価格差は大きい。
シート状の木材を巻く工程の機械化ができればコストを抑えられるとアキュラホー
ムはみている
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