v11.0
- ID:
- 43210
- 年:
- 2018
- 月日:
- 1116
- 見出し:
- ベンチ作家・日野さん 平田で個展 木材の色味、風合い伝わる
- 新聞名:
- 山陰中央新報
- 元UR(アドレス):
- http://www.sanin-chuo.co.jp/www/contents/1542274748233/
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
昨年11月に京都市から島根県出雲市平田町にUターンし、木製ベンチ(長椅子)を専門に制作する作家日野健(たけし)さん(41)が、近作を並べた展示会を同町の店舗「Bench Work Tatenui」で開いている。
仕切りがなく、座る人の距離感が縮まるベンチの魅力を広めたいと初めて企画した。
25日まで
日野さんは家業の花卉(かき)生産を手伝っていた24歳の時、イベントで見かけた京都の伝統工芸品「京指物」に引かれ、木工芸の世界に飛び込んだ
京都府や宮崎県で修行を積み、2011年に京都市内で独立。
受注生産で家具や小物を制作する中、知らない人とでも自然と肩をふれあえる居酒屋のカウンター席など、仕切られない空間で生まれるコミュニケーションの可能性を追求するようになり、故郷ではベンチに特化して新たなスタートを切ることにした
国道431号沿いの店舗兼事務所で開催中の展示会には、クリの木を使った子ども用ベンチやケヤキの3人掛けベンチなど、シンプルながら木材の色味や風合いが伝わる15点が並ぶ
いずれも長期間にわたって天然乾燥した木材を使っており、調湿効果など木材の性質や効能を伝えるのも狙い。
日野さんは「他人を受け入れる空間が用意されているベンチは新しいコミュニケーションが生まれる場所だと思う。
ベンチを通じて、今までとは違う人との付き合い方を提案したい」と来場を呼び掛け
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