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ID:
42938
年:
2018
月日:
1017
見出し:
実売18万円の高級イヤホン「WOOD」が、ビクターブランドで登場
新聞名:
Yahoo!ニュース 個人
元UR(アドレス):
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181018-00000017-ascii-sci
写真:
【写真】
記事
JVCケンウッドは10月18日、振動板に木を使った「WOODシリーズ」の新製品「HA-FW10000」を発表した。
90周年をきっかけに、昨年復活した「ビクターブランド」の製品として展開する。
価格はオープンプライスで、11月上旬の発売。
実売価格は18万円(税抜)程度になる見込みだ WOODシリーズの最上位モデル WOODシリーズのイヤホンは「HP-FX500」以来、10年の歴史を持つ。
HA-FW10000はそのフラッグシップ機だ。
木製のハウジングに多層の漆塗りを施すなど、高い質感を出すとともに、「原音探求」というブランドコンセプトに基づいた高音質に取り組んでいる 直径11mmの振動板は、カバ材から50μmの薄さで削り出したウッドドームをカーボンコーティングしたPET素材に貼り付けたハイブリッド構造。
これをチタン製のドライバーケースに収納。
空気が動きやすくする「エアダンパー」や強力な磁気回路と組み合わせている ノズル部はステンレス製で、ユニット前面に不要な音を拡散するドットを置いた「アコースティックピュリファイアー」という構造になっている。
イヤーピースは新素材のSMP iFitを使い、内側にスパイラル配列の突起(ディンプル)を付けて、内部の反射音を拡散減衰させている(スパイラルドット+ イヤーピース) このあたりは「不要な振動が音に与える悪影響」を最小限に抑えるための仕組みと言っていいだろう こだわりの外装に関しては、ハウジング素材がカエデ。
無垢材から精密に切り出し加工をしつつ、さらに硬度が高い、漆塗りで仕上げている。
さらに、吸音材には阿波和紙と絹を使うなど、天然素材を効果的に活用した響きの良さを追究している。
ちなみに絹は無酸素銅を利用したケーブルにも使われている この響きを生かすために、MMCX端子部はハウジングから分離した。
ステンレス製のポッドに収納しており、木材部分と切り離すことで、ハウジングの形状を0.1mm単位で細かく調整することが可能になったという 結果としてL字型の特徴ある形状となった。
デザインコンセプトとしては管楽器をイメージしている。
なお、よく見ると「HIS MASTER VIOCE」のビクターマークが入っている。
レーザー刻印したものだという 本体は約21.5gあり、手に持つと重いのだが、装着感はよく、耳に収まってしまえば重量をあまり感じない。
周波数特性は6Hz~52kHzとワイドレンジ。
インピーダンスは16Ω、出力音圧レベルは102dB/mWとなっている ビクターブランドの製品もようやく増えそう 昨年秋、EXOFIELD技術を使った「WIZ MUSIC」とともに、再始動したビクターブランド。
第1弾製品となった「WIZ MUSIC」は、使う人の耳に合わせてスタジオで測定データを取り、カスタマイズする仕組みのため、直販に限られていた。
この販路を、測定環境のあるパートナーショップと協業して広げる。
どこで買えるかは準備ができ次第、ウェブサイトなどで紹介するそうだ また要望を受ける形で、ヘッドホン部「HA-WM90-B」の単体販売も実施する。
価格は、ヘッドホンと測定サービスを含めた場合で約45万円前後(税別)。
ヘッドホン単品では35万円前後(税別)になる見込みだという また来年2月には、ビクターブランドを冠したハイコンポが登場するほか、ハイエンドの「CLASS-Sシリーズ」のヘッドホンも今後は「ビクターブランド」の製品として展開していくそうだ ビクターブランドは3つの軸で展開する ブランド戦略部の山本耕志部長によると「(3種類あるプロダクトブランドの中でも)ブランドの顔ともいえるロゴが一番いいねと言われているのがビクターだ」とする一方で、「昨年復活させたばかりなので、どういう性格を持っているかがまだわからないブランドでもある」とした そこで音の領域では「原音探求」を中心に据える。
また、ビクターのサブブランドとして「VICTOR STUDIO」の名前も前面に押し出し、事業部とスタジオエンジニアが一体となった製品づくりをしていくそうだ。
現時点では国内製品のみが使用しているビクターブランドだが「段階的なグローバル展開」についても考えているという なおVICTOR STUDIOブランドについては、「Produced by VICTOR STUDIO」「Tuned by VICTOR STUDIO」「Made by VICTOR STUDIO」の3種類がある 少々分かりにくいが、「Produced by……」はVICTOR STUDIOがトータルでプロデュースした製品に付けるもの。
現在の製品では「HA-MX100-Z」などがこれに当たる。
一方、「Tuned by……」は、事業部が企画開発した製品をビクタースタジオが監修・チューニングした製品に付けるものとなる。
「WOOD CONE」や「K2」などの技術開発がこれに当たる。
最後はグッズ/アクセサリーなど音響製品以外に使われるものだ また音質マイスターの秋元秀之氏は「原音」について持論を展開。
まずは「生音」の再現を目指したアナログレコードの時代からCDの時代に変わるなか、原音の定義は「マスターテープの音を再現することだ」という分かりやすい概念に変わったと整理 そのうえで、スタジオで作られた音源がそのままリスナーの元に届く「ハイレジ配信」の時代では「作り手と聞き手が同じデータを手に入れられるようになったからこそ、聞き方が重要になっている」とした つまりハイレゾ時代の原音再生とは、スタジオでアーティストや作り手が聞いている音がそのまま家庭でも響き、こだわりがそのまま感じられるものということになる。
その実現には「音楽制作現場がどういうものになっており、スタジオでどんな音で鳴るか」を知っていること。
これが重要と言うことになる 「これこそが音楽本来の愉しみ方であり、音響製品が元来持つ役割。
そのままを届ける“一貫性”を(家庭用のHi-Fi機器はもとより)車の中まで届けるのがビクターブランドの強みだ」 fff:
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