v11.0
- ID:
- 42929
- 年:
- 2018
- 月日:
- 1017
- 見出し:
- リニア駅周辺 木製大屋根イメージ公開
- 新聞名:
- 信濃毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20181017/KT181016ATI090017000.php
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
リニア県内駅(奥の白く長い構造物)周辺の立体模型。
人の動線に沿って設置する木製の大屋根を薄茶色の板で示している
リニア県内駅(奥の白く長い構造物)周辺の立体模型。
人の動線に沿って設置する木製の大屋根を薄茶色の板で示している
伝統工法の「木格子」を採用した大屋根のイメージ
伝統工法の「木格子」を採用した大屋根のイメージ
飯田市は16日、リニア中央新幹線県内駅(飯田市上郷飯沼・座光寺)の周辺に設置する考えを示していた木製の大屋根について、イメージ図や立体模型を公開した。
仏閣などに用いられる伝統工法「木格子(きごうし)」の採用を検討し、同駅のシンボルとする構想。
駅利用者の動線に沿って設け、広さは
計約1・5ヘクタールに及ぶ見込みという。
駅周辺整備の基本設計を検討する「リニア駅周辺整備デザイン会議」の第4回会合で示した。
計画の具体化を進める民間設計チームによると、木製屋根は駅舎の南北をつなぐ歩行者用の散策道「フットパス」などに沿って配置。
木格子の上には透明な板を設け、雨や強い日差しを防ぎ、市民活動の舞台
にもする。
カラマツやスギなど多様な材木を県内全域から集めることで、信州の森林文化を表現したい考え。
同会議の副会長を務める東京芸大建築科の北川原温(あつし)教授(飯田高校出身)は「木格子の屋根が駅の象徴となるはず。
日本の伝統工法には世界を引きつける力がある」と実現を訴えた。
多くの委員から賛同の意見が出た一方、整備費や維持管理費の増大を懸念する声も上がった。
「市民がメンテナンスに参加できる仕組みが必要」「空港のように、施設の利用料を徴収しないと維持できないのではないか」との意見もあり、佐藤健副市長は「さまざまな知恵を出し、コストの検討もしっかりして
いく」と述べた。
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