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- ID:
- 42750
- 年:
- 2018
- 月日:
- 0928
- 見出し:
- 木桶仕込み味噌完成 丸秀醤油
- 新聞名:
- 佐賀新聞
- 元UR(アドレス):
- https://www.saga-s.co.jp/articles/-/280868
- 写真:
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- 記事
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佐賀市の丸秀醤油が、廃れつつある「木桶(おけ)仕込み」に取り組んでいる。
木桶で約10カ月熟成させた「十穀味噌(みそ)」がこのほど完成。
秀島健介社長は「本来の造り方を次世代に伝えて発酵の文化を残したい」と思いを語る。
しょうゆやみそなどの発酵調味料は、伝統的に木製の桶で仕込まれていたが、高度成長期後は管理がしやすいプラスチック製タンクでの仕込みが急増。
桶職人の減少もあり、木桶仕込みは衰退していった。
危機感を持った全国の桶職人やしょうゆ蔵の若手醸造家らが2014年、食文化の一つである木桶を復活させるプロジェクトに着手。
丸秀醤油も加わり、昨年10月、徳島や大阪、長崎から4人の桶職人が集まり約1週間の泊まり込みで直径、高さ各120センチの大桶を組み上げた。
十穀味噌は10種類の雑穀をこうじに使い、木桶で発酵。
通常の10倍の手間をかけて完成させたという。
秀島社長は「念願の商品。
感慨深い」と笑みを浮かべた。
木桶は大切に使えば100年以上使えるといい、「年を重ねるごとにいい菌がつき、いい発酵ができる。
やっとスタートラインに立てた」と話す
30日に行う蔵開きで、限定500個を販売する。
しょうゆ・みそ造り体験や桶作りのワークショップなどもある。
時間は午前10時から。
入場無料。
問い合わせは同社、電話0952(30)1141
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