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- ID:
- 42680
- 年:
- 2018
- 月日:
- 0920
- 見出し:
- 京都市、町家に独自安全基準 木製の雨戸利用にめど
- 新聞名:
- 京都新聞
- 元UR(アドレス):
- https://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20180921000099
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
京町家を本来の意匠や構造を残したまま保存しようと、京都市が建築基準法に代わり独自に運用する京町家対象の安全基準の拡充を進めている。
現在は、アルミサッシの代わりに木製の雨戸で窓の耐火性能を確保する方法を研究しており、年度内に基準に加えることを目指す
建築基準法では、隣の家や道路に近い窓は一定の時間、炎に耐える性能が求められ、京町家の改修でもアルミサッシの窓が用いられることが多い。
木製雨戸で一定の耐火性能が確認できれば、従来の木枠の窓を残した改修ができ、京町家本来の意匠が保てるという。
同市は8月から京都府建築工業協同組合などと共同で、木製のほか、木と鋼板などを組み合わせた雨戸の燃焼実験を始めており、木の厚さなど条件を変えながら実験を重ねる予定。
これまでに木製の雨戸で必要な耐火性能が確保できるめどが立ったという。
建築基準法施行以前に建てられた京町家は、大規模な改修や増築を行う場合は同法が適用され、耐火や耐震面で安全性を確保するには本来の構造や意匠を保てないことがある。
同市は、京町家本来の姿を残しながら同法と同等の安全性を確保できる独自の安全基準を全国で初めて設け、2017年度から運用している。
改修内容などを定めた計画が基準に適合すれば、同法の適用除外の手続きが大幅に短縮される。
同市は保存活用のハードルが下がると期待しているが、認
知度や使い勝手の問題から、この基準を使って改修した京町家は1件にとどまっている。
同市は木製雨戸以外にも、内装や構造でも京町家本来の姿を生かせる安全性確保の手法を研究する予定で「京町家らしさと安全性を両立できる選択肢を増やし、より使いやすい基準にしていきたい」としている
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