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- ID:
- 37493
- 年:
- 2017
- 月日:
- 0203
- 見出し:
- 静岡県産の木材利用拡大へ 県工業技術研が開発支援
(2017/2/3 17:30)
- 新聞名:
- @S[アットエス]
- 元UR(アドレス):
- http://www.at-s.com/news/article/topics/shizuoka/325477.html
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- 記事
-
静岡県工業技術研究所は県産のスギやヒノキの生産性向上と利用拡大を目指し、高付加価値の製品を開発するための技術開発に力を入れている。
2014年度からの3年間で、県森林林業研究センターとの共同プロジェクトで約50件の木製品の開発に携わった。
「高齢化」が進む県内の森林を守るため
、県産材の需要と供給の増加が課題になっている
同プロジェクトではこれまで県内中小企業約30社に技術や情報を提供し、製品開発をサポートした。
スギの欠点である燃えやすさや傷つきやすさを薬剤注入法や塗装技術の開発でカバーし、柔らかさや香り、肌触りなど長所を生かした製品を多数生み出した
木材加工の丸天星工業(島田市)は木材の繊維方向が直交するように板を3層にし、伸縮や湾曲を最小にとどめたパネルを使用。
伝統工法「板倉造」をアレンジした構造で強度を高めた組み立て式茶室「JPキューブ」を開発した
大井川流域のスギを使用する同社の大石千寿技術部長は「技術だけでなく、茶室というアイデアや補助金の申請など親身になってアドバイスをくれた」と感謝する
県産材利用の最大の壁は高コストであること。
生産性向上や基盤整備、技術開発など課題は多い。
県工業技術研究所の赤堀篤研究員は「プロジェクトでノウハウを蓄積できたので、今後もさまざまな提案をしていきたい」と話した
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