v11.0
- ID:
-
39265
- 年:
- 2017
- 月日:
- 0807
- 見出し:
- 明治神宮の巨大モミ 名木「幻の写真」七飯に 現存は数枚「貴重な資料」
- 新聞名:
- 北海道新聞
- 元UR(アドレス):
- https://www.hokkaido-np.co.jp/article/124293
- 写真:
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- 記事
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東京・代々木の地名の由来になったと伝えられ、戦時中に焼失した明治神宮の巨大なモミの木を撮影した写真が、渡島管内七飯町の民家で見つかった。
江戸時代から旅人の目印として有名な大木だったが、1945年5月に空襲を受けた際に米軍機が樹上に墜落し、姿を消した。
現存する写真は数枚しかな
く、樹木の形や撮影時期が明確に分かる写真は珍しいという。
写真を発見したのは七飯町の渡部妙子さん(70)。
昨年春、自宅の押し入れや仏壇を整理していたところ、裏面に「明治神宮」と書かれた写真を見つけた。
今年に入り、東京に住む長女を通じて渋谷区郷土博物館・文学館に寄贈した。
写真は白黒で、老木の前で記念撮影する3人の若者が写っている。
立て札には「代々木ナル地名ノ起源トナリシ樹木」とある。
同じ日に撮影された別の写真に日付が記されており、撮影日は明治神宮の創建1カ月後の20年(大正9年)12月5日と分かった。
寄贈を受けた同館の松井圭太学芸員は「樹木の形がこれほど鮮明に写った写真は他にない。
戦災で失われた名木の姿を伝える貴重な資料だ」と喜ぶ
撮影したのは妙子さんのおじで七飯町出身の渡部亀太郎さん=当時(19)=。
写真を学ぶために上京したが、帰郷後に22歳で亡くなった
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