v11.0
- ID:
- 39121
- 年:
- 2017
- 月日:
- 0722
- 見出し:
- 自分の手で組み立てて演奏——中世ヨーロッパの古楽器作成キット
- 新聞名:
- 「Hurdy-Gurdy」
fabcross
- 元UR(アドレス):
- https://ksr-ugc.imgix.net/assets/017/178/641/8f98969475bd3a76b7d204159835d580_original.jpg?crop=faces&w=1024&h=576&fit=crop&v=1497967310&auto=format&q=92&s=539e306b03c487b30ba149cc60839a46
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- 【動画】
- 記事
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自分の手で組み立てて中世ヨーロッパの古楽器を作る木製キット「Hurdy-Gurdy」が、Kickstarterに登場。
わずか7000円以下というお手頃な価格だが、目標額をはるかに上回る約22万ドル(約2500万円)を獲得し人気を集めている。
Hurdy-Gurdy(ハーディ・ガーディ)とは、中世の西ヨーロッパで使われ始めた弦楽器の一種。
本体端のクランク(ハンドル)を手で回すと、木製の回転板がバイオリンの弓のように弦をこすりバグパイプに似た音を奏でる。
UGEARS Hurdy-Gurdy
Hurdy-
Gurdyの起源については諸説あるようだが、製作元のUGEARSによれば、その歴史は15世紀に始まる。
初期のものはオルガニストルムという二人で演奏する楽器だったが、後に小型化して一人で演奏できるようになり、イングランドを旅して回る演奏家が使う楽器となったという。
その後、ルネサンス期を経て、富
裕層の娯楽として使われる貴族階級の楽器となった。
UGEARS Hurdy-Gurdy
UGEARSが製作したHurdy-
Gurdyは、この古楽器を木製組み立てキットとして現代に蘇らせたもの。
機械仕掛けの楽器で、クラフトマンシップを感じさせる美しい仕上がりになっている。
チューニング用のペグにはギア減速の仕掛けを利用しており、6つのキーはキーボックス内でゴムバンドと小さなクランクを使用したバネ仕掛けになっている。
UGEARS Hurdy-Gurdy
UGEARS Hurdy-Gurdy
パーツは合板を0.01mmの精度でレーザー加工して作られており、手で押すだけで各パーツを板から外せる。
特徴的な合板接合方法を用いているため、工具や接着剤を一切使わずに組み立てできる。
パーツを組み立てていくつかのブロックを作り、ボディ、回転板、クランク、ヘッド、チューニング用ペグ、キー
ボードなどすべてのブロックを組み合わせて同梱の弦を張ると、完成する。
組み立て方法は同梱の説明書で手順を追って解説している。
UGEARS Hurdy-Gurdy
Hurdy-Gurdyは右手でクランクを回しながら左手で6つのキーを押さえるだけで演奏できるので、初心者でも古楽器の演奏を楽しめる。
製作元が公開した動画では初心者が演奏している様子を見ることができる。
Hurdy-
Gurdyの演奏方法解説や楽曲の楽譜、組み立てマニュアルは開発元のウェブサイトで公開する予定だという。
UGEARS Hurdy-Gurdy
Hurdy-Gurdyは2017年7月31日までクラウドファンディングを実施するが、7月21日時点で目標額1万5000ドル(約170万円)の14倍以上にあたる約22万ドル(約2500万円)を既に集めている。
Hurdy-Gurdyの販売価格は、59ドル(約6600円)。
出荷は2017年10月の予定で、日本への送料は27ドル(約3000円)だ
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